香山哲先生のコメント

 手塚治虫「ネオファウスト」のパクり。主人公が1話1話変わっていくシステムを思い付いて、それをやろうと思っていたが、この頃はおそらく違う事を一生懸命していたと思う。漫画に対する情熱もそこまでなかったし、はっきりいえばこの頃はまだ漫画をなめきっていた時代だと思います。今でもそうなのですが、僕はどうも大学生という人種を描くのがどうしても下手なようで、うまくいってもフリーター、下手すれば幼稚園児のような挙動を大学生にとらせてしまいます。こういった事はやはり僕の人間観察が足りないからであり、そういう事を思うと、色々と考え込んでしまうような気分になります。