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2011年10月30日 コミティア98(東京ビッグサイト)M-01aブース「ドグマ出版」にて発売します
(11月よりインターネット通販も開始予定です)


内容紹介 | おまけ | 特別雑談 |  リンク |

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小 林銅蟲ランド (2)
A5サイズ・104ページ・1000円
収録内容
ねぎ姉さんまなまこまなこまんが道なき道犬 も歩けばボーヴォワール大迷路内音楽会96000の瞳ア ルプスの少女ヌービゾーゾー・プトロクペリャンシス・ゲテネ20@無題The interviewsベンイラスト(馬賊)イラスト(日記)黒bot セレクションCircus作品紹介香 山テキスト
小 林銅蟲ランド (3)
A5サイズ・104ページ・1000円
収録内容
ねぎ姉さんね ぎシルクスクリーンリレー4コマ闇鍋ブロードウェイ闇 鍋ブロードウェイ・セカンド/食い物の拡がりカラオケたくみこうやんト ルクメニスタンからメロンが届いたイラスト(私は絵を描いていただけだ。/船に遠隔操作の時間差爆弾を仕掛けていたのではない)可能特捜ディゾントせ んそう作品紹介対 談


内 容 紹 介

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あいかわらずの『ねぎ姉さん』も両巻に収録。最新話まで一言解説が入っています。

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収録されている全作品について本人の解説コーナーあり。香山哲の解説(第2巻)、両者のわりとまじめな対談(第3巻)もあります。

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合宿合作漫画も各1作ずつ収録

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twitterの「黒姉さんbot」名言集コーナーあり
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カンパを募る説明漫画をスタートとしたにもかかわらず自伝漫画になっている『まんが道なき道』

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webサービス「ザ・インタビューズ」で答えなかった質問についての漫画あり

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大学の時の変な漫画あり

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その他変わった漫画が多数


お ま け

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「コミティア98」の会場で『小林銅蟲ランド』(1),(2),(3)の内、二冊以上購入者にはおまけとして「さぬきうどん界ステッカー」をさしあげま す。

数量限定、なくなり次第終了ですのでご了承ください。


特 別 雑 談

香山「二冊できた。」
小林「無理矢理作りましたね。」
香山「大学の時の原稿の描き直しとか壮絶。10年以上 前でしょ?」
小林「13年前。描き直しというか同じ演目をやったというか、落語みたいな。中身 は全然違うんだけど。」
香山「イラストとか文章とかも入ってるし、色々あって 良い。小林銅蟲しか載ってない雑誌って感じ。」
小林「このサイトずいぶんかっこよく作りましたね、僕こういうデザインできないか ら他人の漫画みたいに見える。」
香山「見に来た人にも気に入ってもらえてたらうれしい です。ツイッターのボタンとかも置いたので是非。」
小林「はい」

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完成直後のようす
香山「やっぱり編集とか印刷の準備とか、そういう作業やると同人誌とか自費出 版のことを色々考えますね。 電子書籍的なものも合わせると色々たくさんあるね、今。あれだけの災害があったからそれに関する本を出してる人も少しいたり、 アニメの二次創作を自分の本にして売ってたり、僕はルールとか品性がどうとかじゃなくて、 どういう気持ち・考えなんだろって純粋に気になって同じように本を作ってる人と話したりしました。今回の作業中。 同人誌みたいなインディーズの精神でやってることも裾野が広がって、『みんなこうだから』っていう慣習で動いてる人も多いなって思った。」
小林「二次創作って、ベースが自分の作ったものじゃないから積極的にやろうっていうのはあんまりないかな。 いや好きなものをアレンジなりしたいっていうのは全然あって、そういえばねぎでパロディとかやってるね。とにかく自分の作るものに偏愛があって、 今回の本もそうだけど出来不出来はともかく偏愛してる。すげえ気持ちいいんだけど、それで1年分の米俵をもらうにはほど遠い現実がある。 というかこの手の漫画が手に取られるってだけで十分自己実現はしてるんだけど。好きな時に電車に乗りた・・話がしみったれてきましたね。」
香山「うん。刷って形になることとか、お金を払ってで も欲しいと思ってくれる人がいるということが、 同人誌を作ることが一般化したことで当たり前になってしまってて。それ当たり前になると単なる印刷請け負いサービスとか即売会ビジネスの利用者になってる んじゃないかなって僕は思う。 単なる出版社商売のミニチュアというか。」
小林「同人のインフラがより整備されたりして同人のシーンがモリって、その中でいろんな業態があらわれることは自然だと思う。 だもんで自分はとにかく納得いく本をそこで出せればいいかな。というか納得いかない本を出す理由がない。 あと『なんで商業いかないの?やなの?』とか訊かれたりしたんだけど、僕なんてのは偏見の塊だから出版社なんてキチガイだし人間に殺されてしまうみたいな ことを考えて頭があれになった期間がだいぶあったりなかったり、 それも妄想なのかもしれないけど、最近はあんまり商業出版の善悪みたいなこと考えなくなった。だから持ち込みもまた性懲りもなくやったり頭がおかしくなっ たりしようと思う。 具体的には金ないから。つーかあんまり漫画うまくなくね?そういや『こんな時代だし働ければなんでもいいです』ってバイトの面接で言ったら即落ちました ね。 怒られるとか駄目出しとか大嫌いで、人類を滅ぼしてしまう。あとホームページ改装したい。ほんとうに人間はこわいね。ウー、」
香山「まあモリったシーンが『自然に』、ようするに考 えとか理念無くビジネスワールドに巻き込まれていくのが『同人誌』とか『インディーズ』と合わないと思うけど、 それをどうしたいとかは僕も別に。ぐちゃぐちゃ色々いればいいね。やっぱりお金の世の中だから、みんなお金のことに結びつけやすいよね。 僕はお金の世の中だからこそ、商売的常識と逆の方に行きたいけどね。僕はね。カンパとか。」
小林「いわゆるコミケの同人誌ってもので、異様な規模の大手みたいなのは中学のころから見てたから違和感ないというか、目が慣れてるのかな。 ぼく香山さん界隈にいくまでミニコミとか素人だし、むしろ『ここはすげえ規模ちいさくてすげえな!』みたいに感じたりもした。 そのへんの区分の話とかキリないので適当に切るとして、ぼくはまず商売的常識を持ってないからもう何もわかんないのね。 とにかく生活保護よりちょっと少なくていいしそのくらいもらうにはどうしたらいいのかしらみたいなことばかり考える。で、常識がないからおひねってもらう という。 印刷費もすこし出せてたまに松屋で豚特ギョクねぎ抜き食えるんだし・・またしみったれてしまった。やっぱキメてバイトやるとかがいいんだ、きっと。キメれ ば面接でもバキバキですよ。もしくはドロドロ」
香山「そうだね、もうミクロな出版業とシームレスだか らね。 でもやっぱり好きな物を好きなように出して欲しがる人に分けるというのが基本だね。漫画は必需品じゃないし、変な漫画はもっと必需品じゃないから、 やっぱりお金は世の中に必要とされる作業で稼ぐ方が、すんなりいくよね。」
小林「でも労働とかしたくないね、完璧に。」
香山「人口比で見たら、こんなに芸術で食ってる人間が 多いのって珍しいよね多分。 それは芸術で食ってる人の多くが芸術じゃなくて専門技術とか企画とかで稼いでるからじゃないかなと思うけど。技術どうですか。」
小林「技術は見てもらった通りの感じで、カテゴリとしてはアシ系な訳だけど、なにぶん中途半端に卒業してしまったしフリーで回れるほど仕上がってないです ね。 公募とか通った試しないし、それ用のカット描くのとかももうほんとだるくて、背景とかどうでもいいんですよ、いやどうでもよくないけど、 カッチリ描く意味とかまったく感じない。たぶん技術は本当はちょびっとやれるくらいはあって、人間に滅ぼされるからやってないんだと思う。」
香山「あんたまだ若いんだし、いくらでも新しい領域に 飛び込んで身につけたら良いよ。 コンピューター僕より強いし。漫画以外をやると、漫画も面白くなりそうだし。」
小林「おもしろ病院の診療風景みたいになってきましたね。」
香山「一度きりの人生だから、やりたいようにやればい いけどね。 働かないことを選択肢から外して働くのも変に思うし。なにが『働かざるもの食うべからず』だよ、ビル継いでるやつとかいるじゃないの。ビル!」
小林「ぼくは温厚な人間ですよ、インタビューズ見てもらえばわかる。ほんとう。この話オチどうするんですか。」
香山「ごめんなさい。とにかく世の中不平等だけどお金 はなんとかして、 漫画は思う存分スパークするということです。予定よりたくさん刷ったから、今まで知らなかった人にも読んでもらえたらうれしい。そういうことじゃないで しょうか。」
小林「お金はなんとかならなくてきっと滅びるんですが、皆さんぜひ読んでください。」

暗い話にもなりました が、面白い本になったので、機会があったら是非手に取ってみてくださいね。僕も悪態ついたりグチグチ言わず、どんどん自分たちの表現とかそういう物に集 中していきたいと思います。(香山哲)




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