働く程に面白い!香山哲の社会漫画!

logo
「労働せしめる実体」 漫画:香山哲 「月刊架空」連載














01:新倉戸の幽霊
1
1

 新倉戸(ノイエグラード)
という街があった。

人口のほとんどが街にある
ソフトドリンクの製造会社
「メルクマールオレンジ」
の工場で働いている。

そこで働いていた青年
ドルゲルスはある日
街で行き倒れ、
経済学者バツクスに
助けられる事なった。

彼が倒れる時に求めた物

それは

味付け卵焼き定食

であった。

ノイエグラードには
工場がある。
ノイエグラードには
何かが足りない。

1
1

02:メルクマールの不当解雇
1
1

 目が覚めたドルゲルス。
だがしかし本当に目が
覚めたのはその後だった。

世の中には善と悪とがある。
逆十字があるように
トスリキのような男が
この世には、いる。

それがメルクマールだ。

工場の門には
怖いやつがいる。
だがしかし彼は悪ではない。
だがしかし彼を倒すのは
腕力ではない。

結束という言葉が
バツクスの脳裏に浮かんだ。

だがしかしその言葉は
ドルゲルスの辞書には
無かった。

ノイエグラードに
痛いという声が響いた。

1
1

以降ぜっさん連載中!

文化庁メディア芸術祭・審査員会推薦作品である雑誌
「月刊架空」でお読み下さい。

香山哲のホームページ