1面「β(ベー タ)世界と裏道(うらみち)シーゲル」(その0)

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----そうであった。この宇宙の道理を越えぬ限り、時間はいつでも未来へ進む。
それが過去への旅に見えども、それが単なる夢想に見えども、
いつでもいまでも、時間は向こうに向かっているのだ。
たしかに場面を時系列に並べれば、それは過去現在未来となるであろう。
しかしながらこの世では、この今が別の状態に移る事を、時間の経過と呼ぶのである。
同じ生きて死ぬのであればと、場面の順列組み合わせを考慮して、
人生の幸福を最大化する事その事が人間から何者かへの一歩だと考えるのであれば、
その思考こそ真に人間らしいと言えるかもしれない。

いかにも私たちは人間であるが、人間でありさえすればこの駄作に触れる事ができる。
いかにも私たちは人間ではあるが、しばらくこの、中道シーゲルと言う存在に、
意識を向けていただきたいと思う。ゲーテはたしかに作品を書いたが、
あれは一つの様相でしかない。僕のこれから照らす面は、さらに些細な物であろうが、
光を浴びた痕跡が無い事が、何より僕を励ましている。

話はしばらく続く。
途中、また何かをお話しする機会がたびたびあろうと思う。
それでは…

はじまり はじまり。


つづく…
(「漫画少年ドグマ」3号に掲載)




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